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初心者でも失敗しない「自動車保険の節約術」

自賠責保険

え!?高くない?自賠責保険の保険料を過剰請求されていた実例

更新日:

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現在二輪車、いわゆるバイクの自賠責保険の料金は14,290円ですが、
過去、1980年代には60,000円近くの自賠責保険料を毎年支払っていました。

「昔の保険料って高かったんですねー」
だけで片付けてしまっては、いけない話でもあるんです。

以前、行政のずさんな管理のせいで、
無駄な自賠責保険料を支払い続けてことがありました。

実際に起きた事例ですので、改めてその当時の出来事を紹介します。

自賠責保険が過剰請求されていた理由

250CC超:バイクの自賠責保険料金の推移

まずは250CC以上の、
過去から現在までの、二輪バイク自賠責保険料金の推移を見てもらいましょう。

250CC以上のバイク
1989年 62,450円
1990年 62,450円
1991年 36,500円
1992年 36,500円
1993年 27,800円
2001年 22,900円
2002〜2004年 18,440円
2005年 19,620円
2006年 20,150円
2007年 20,240円
2008〜2010年 13,400円
2011〜2012年 14,110円
2013〜2015年 13,640円
2016年 14,290円

見てもらえればわかると思いますが、
1990年に62,450円だった自賠責保険が
その翌年の1991年には、36,500円も値下がりしているのです。

たった1年で、約40%もの自賠責保険料が安くなったのです。

こんなこと、普通起きるのでしょうか?
そんなことありませんよね。

だって自賠責保険は過去の前年のデータを基に、
料金が決められているで、上がるにしても下がるにしても
緩やかな推移を辿っていくはずなんです。

でも、とあるキッカケで、
自賠責保険が1年間で40%下がった実例があるんです。

自賠責保険が突然、値下がりした理由

事の始まりは、自分自身もバイクのライダーだった
フリージャーナリストの柳原三佳さんが友人との会話から始まった、
自賠責保険料への疑問から始まります。

ちなみに自動車保険に対する、様々な疑問に関して出された本がこちらです。

自動車保険の落とし穴 朝日新書
by カエレバ

では、この本から少し抜粋して、
自賠責保険が値下がりした理由について説明していきましょう。
※今回登場する友人は、実際に「男性か女性」かまでは、
明言されていません。私が勝手に男性をモデルにしました。

友人:ねぇ前々から思っていたんだけど、なんでバイクの自賠責保険料ってこんなに高いんだろうね?

柳原さん:え?それはバイクのほうが車よりも事故が多いからじゃないですか?

当時、乗用車の41,850円に比べて、
バイクの自賠責保険料金は62,450円と、バイクのほうが約20,000円ほど、
高かったのですが、
柳原さん自身も、国が決定している自賠責保険の算定基準に全く疑問を抱いていなかったようなんです。

でも、バイク仲間の友人がこのように切り返します。

友人:でも、自賠責って他人を死傷させてしまったときに使う保険でしょ? バイクって基本自分が怪我することがほとんどなので、他人を怪我させる比率が車より多いのって納得出来ないんだよなー。

確かに、そのとおりですよね。
自賠責保険は自分の怪我を補償するのではなく、
あくまで「対人保険」に過ぎません。
なのに、乗用車よりも20,000円近く高いなんて変なんですよね。

そこで自賠責保険料金に対しての疑問を感じた、
柳原さんは自賠責保険を管轄する現国土交通省である、
運輸省などに問い合わせしたのです。

柳原さん:バイクの自賠責保険の適正な保険料なのでしょうか?

自動車保険料算定会:自賠責保険は法律に基づいて適正に運用されています。

そして、柳原さんが取材を続けていた結果、
二輪車だけに限定すれば、乗用車よりも加害事故が少なかったのです。
つまり、被害者に支払われる保険金も乗用車よりも少ないため、
収支としては「大黒字」だったんですね。

そもそも、自賠責保険は「ノーロスノープロフィットの原則」にしたがって
運用しなければなりません。
参考:ノーロスノープロフィットの原則

自賠責保険は自動車保険とは違い、
赤字も黒字も出してはいけないのに、黒字で数年間運営されていました。

  • 誰も気がつかない体質
  • 気がついていても、そのまま放置されている「ずさん」な管理
  • だれもチェックしない、とても健全とは言えない姿勢

このような、行政や自賠責保険を募集している保険会社の怠慢により、
当時の、柳原さんやその友人、また自動二輪車を愛するすべてのライダーたちは
不当な保険料を支払っていたのです。

結局そのあと柳原さんは取材結果をまとめて記事を書き、
国会で取り上げた結果、

1989年=62,450円
1990年=62,450円
1991年=36,500円
1992年=36,500円
1993年=27,800円
2016年現在=14,290円

と、わずか1年で40%安くなり、
その2年後には、27,800円と半額以上も保険料が下がったのです。

このように柳原さんとその友人の会話の中から始まった、
自賠責保険への疑問。

また柳原さんの取材から発覚した自賠責保険のずさんな管理。

これがなかったら、
もしかして今だに「不当な保険料」を支払っていたのかもしれませんよね。

毎年惰性で支払っている「自動車保険」に疑問を持ってみる

これはなにも、自賠責保険に限られた話ではありません。
自動車保険について、あまりに無関心な方がいるということなんです。
自分が契約している自動車保険のはずなのに、

  • 無駄な保険料を支払っていないのだろうか。
  • 保険代理店にすべて任せっきりにしていないか。
  • 無駄な特約を付帯していないか。
  • 年間の保険料に対して疑問を持っているのか。

など、自分の自動車保険に対して、
もっと疑問を持っていただきたいのです。

「当たり前」と思っていることが、「レール」から外れているのかもしれません。
また、毎年「過剰な保険料」を支払っているのかもしれません。

自動車保険の内容に対して疑問をもつ。
そうすることで、自動車保険の正しい知識をもつことができるし、
同時に過剰な支払いをしていないかもわかると思います。

まとめ

今回、記事で取り上げた、
柳原さんの「自動車保険の落とし穴」という書籍。
改めて読みなおすと、自動車保険に対して非常に役に立ちます。

この一冊があれば、
自動車保険に対する疑問や基礎知識も身につくと思います。

是非一度手にとって読んでみてください。

自賠責保険も自動車保険は「なぜ?」という疑問をもつことが、
保険の見直しの第一歩かも、知れませんからね。


 

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  • この記事を書いた人

ニシザワ

元トヨタ系ディーラーの営業、保険代理店の営業を経て、現在はフリーランスのライター業をしています。 「自動車保険を少しでも節約したい!」とお考えの方のために、保険料を安くする方法をわかりやすく解説していきます。

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