車検が切れてしまっていて、自賠責保険も同時に切れてしまっていた。
ディーラーに務めていた頃、
年に数人のお客様さんが慌てて車検依頼に駆け込んできました。
では強制保険である、自賠責保険が切れてしまった場合には、
なにか罰則や罰金のようなものがあるのか、
また、もしあるとしたらどの程度なのでしょうか。
経済的な理由などから、
車検切れしている車にわざと乗っている
悪質ドライバーには、何を言っても仕方ありませんが、
たまたま「うっかりしていた」ドライバーさんだっているはずです。
自賠責保険が切れたら重い罰則が課せられるので、
そうならないためにも、罰則や罰金についてはある程度把握しておきましょう。
1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金
車検切れなどで自賠責保険が切れてしまい、
もしそれが発覚した場合には重い処分が。
具体的には「1年以下の懲役か、もしくは50万円以下の罰金」が課せられてしまいます。
しかも自賠責保険が切れていない状態でも、
備え付けせずに走行してしまっても「30万円」の罰金となるのです。
※こちらは案外見逃してくれる場合あり。
そもそもなんで自賠責保険切れが警察に見つかるのかと言いますと、
スピード違反などにおける交通違反で捕まったときや、
定期的に警察と陸運局などで行う、「街頭検査」などで発覚することがほとんどです。
「運が悪い」と思うかもしれませんが、それだけ自賠責保険がかかっていない
状態で走行している車が多い証拠とも言えるのです。
違反点数6点
禁固刑や罰金だけではありません。
さらに違反点数6点が課せられます。
もうお気づきかもしれませんが、
「6点＝1発で免許停止処分」となります。
免許停止処分となれば、講習受ける必要がありますが、
違反講習にかかる費用もバカらしいのですが、何よりも痛いのが仕事への影響です。
車を運転できない。
それだけで、職種によってはダメージが大きいでしょう。
もし、あなたがバスやタクシーの運転手だったら。
また、営業職で運転を日常的に行っているのであれば、
上司の愚痴を聞く羽目になってしまったり、最悪の場合社内処分の対象となる
企業だってあるはずです。
免許停止処分は自分の生活において影響が大きいことは間違いないでしょう。
だからこそ、つまらない理由で免停になるような行為避けること。
「うっかりミス」じゃ済まされないですからね。
もし自賠責保険が切れている状態で事故を起こしてしまったら
自賠責保険が切れている状態で、
車に乗っていて事故を起こした場合、
被害者救済措置として、政府から自賠責保険金額と同等程度の補償をされますが、
最終的には、あなたに支払い義務を生じてしまいます。
関連：自賠責保険の名義変更を忘れたら補償はされないのか？
自動車保険の対人保険が無制限に加入していようとも、
自賠責保険が切れていたら使い物になりません。
強制保険と言われている自賠責保険は、
それだけ「かかっているのかどうか」が重要な保険なのです。
自賠責保険がかかっていなければ、
- 車検を受けること（新たな車検証の発行）ができない
- 車を購入することができない
など、縛りが強いのが特徴ですからね。
まとめ
自賠責保険が切れてしまったときの罰則は、
- 1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金
- 違反点数6点＝即免停処分
という非常に重たい処分になります。
働いている方で、職種によっては社会的な立場を失ってしまう可能性があります。
例えば、私が務めていた前職の車関係「某ディーラー」では、
減給などの重い処分を受けてしまいます。
そうなると、仕事に悪影響を及ぼし会社だけではなく、
「家族にも不安な思いをさせる」ことに繋がるのです。
「俺は一人で生きてるんだ！」という方なら、
自分の責任の範囲なので、どうでもいいのですが、
家族がいる方は、そう言ってはいられないでしょう。
自賠責保険の特性上、
車検切れても、自賠責の保険期間が多少残っている場合もありますが、
ほとんどの実例では、1ヶ月もしないうつに自賠責保険も切れてしまいます。
現実には、3割の無保険自動車が公道を走っていると言われています。
知っているのか、それとも忘れているのかはとにかく、
その3割に実はあなたも入っているのかもしれませんからね。
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