自動車保険を使っていなかったら、知らない内に保険料が安くなっていた。
このように、保険について無関心でも、
いつのまにか、保険料が割引されている方がいます。
その一方で、「保険料をなんとか安く抑えたい!」と考えている方もいるでしょう。
通販型自動車保険を利用をしたり、補償範囲を狭く小さくすることで、
保険料を抑えることができますが、これはあくまで、二次的な要素過ぎません。
もしも本気で自動車保険を安くするなら、
「事故を起こさず、保険さえ使わなければ年間の保険料は安くなり続ける」のです。
無事故を続けていれば保険料は下がる
自動車保険に関心のあるかたはご存知だと思いますが、
車には2種類の保険があります。それが「自賠責保険」と「任意保険」です。
自賠責保険は、車を公道で走るためには絶対に加入しなければならない強制保険であり、
「事故の有り無し」で保険料の上げ下げはありません。
その一方で、任意保険に関しては「メリット・デメリット料率」のシステムを採用しているので、
無事故を続けている優良なドライバーには保険料を安くして、事故を起こし続けて保険を使いまくる危険なドライバーには保険料高くするんです。
このように無事故を続けているドライバーの保険料が安くなる理由には、
日本の自動車保険は「ノンフリート等級別料率制度」というシステムを導入しているからなのです。
ノンフリート等級システムとは一体なに?
参考ねえ、知ってる?自動車保険で1等級上がり3等級下がる仕組みとは。
もちろん等級や割引率、また補償範囲など、損保会社によって微妙な違いはありますが、
自動車保険の基本的な原則は変わりません。
基本的にはノンフリート等級制度において、等級は「1等級から20等級」まであり、
新規で契約するときには「6等級からスタート」するのです。
6→7→8→9→10→11等級と数字があがるにしたがって割引率があがり、保険料は安くなり、
6→5→4→3→2→1等級と、下がるにつれて割引が小さくなり、保険料は高くなるのです。
つまり、任意保険というノンフリート等級制度の世界において、
保険料を安くしていのであれば「無事故を続けていく」ことが手っ取り早い方法なのです。
また等級の上下の仕方も一定ではありません。
上がるときは6→7→8→9→10→11等級と1等級づつ上がるのに対して、
下がるときには15→12→9→6→3等級と一気に3等級づつ下がっていくのです。
回数に限り、等級が下がらない特約もある(あった)
保険料を安くするなら「保険を使用しない=事故を起こさない」ことが大切です。
ただし保険会社によっては「等級プロテクト特約」といって
保険を使用しても「1回」に限り等級がダウンしない特約もあります。
・・・
というよりも「ありました」
2012年の保険料改定から、ほとんどの損保会社にて「等級プロテクト特約」が姿を消しました。
この背景には事故を起こしたユーザーの等級を保護しているメリットが、保険会社になくなってきたからです。
現在自動車保険を使用すると、事故有係数適用期間が適応されます。
参考:同じ等級でも自動車保険料の割引率が悪くなる「事故有り係数」を理解する。
事故を起こしたユーザーの割引率が下がってしまう制度ですが、
この制度と同時に「等級プロテクト」はなくなってしまったのです。
「保険を使用しないことがクルマの保険料金を安くする近道」
それなら「なんの為の保険なんだ!」と思われるかもしれません。
でも、1分後の未来を確実に断定できる人間はこの世には存在していません。
私たちの未来は、私たちも他人も誰にもわからないからからこそ、
その数分後のために自動車保険をかけなければならないのです。
まとめ
こんなことを言うと、身も蓋もない話になってしまいますが、
保険料を安くするには、保険を使わないのが理想です。
だからと言って、自動車保険に加入しなくても良いというのは大きな間違い。
保険に加入せずに公道を走るのは、凶器をもって街をぶらぶらしてるようなもので、
危険極まりない状態です。絶対にやめてください。
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