自動車保険の保険料が「走る分だけ安くなる」のフレーズをはじめて聞いたときビックリしませんでしたか?
そのときディーラーで保険代理人をしていて「走行距離で自動車保険の保険料が安くなるなんて考えたようなぁ」と、敵ながらすごく合理的な仕組みと思ったものです。
それはさておき、保険料が安くなるのは大歓迎ですが、どうして走る分だけで保険料が決まるか?
ここでは、通販型自動車保険の保険会社から発売されている「走る分だけ保険料が安くなる」という商品の仕組みやメリットを確認してみましょう。
「保険料は走る分だけ」という仕組みとは?
「走行距離に応じて保険料が安くなる」と言うのもリスク細分化による保険料設定方法の一つです。
代表的なところでは、
- 運転者の年齢
- 運転者の免許証の色
- 車の使用目的
などが挙げられますが、走行距離も保険料を決定するための大きな指針となります。
関連 : リスク細分型自動車保険で年間の保険料を決定する9つのポイント
例えば、1年間に3,000kmしか車を運転しない人と、10,000km運転する人ではどちらが事故にあう確率が高いでしょうか?
もちろん1年間に10,000km車を運転する人の方が事故にあいやすいですよね。
逆に言えば、
となります。
「事故にあうリスクが低い」 = 「保険金を支払うリスクが低い」というメリットがあります。
そのため、走行距離が短い人の保険料は安く、多い人の保険料を高く設定しているのです。
通販型保険会社によって割引金額は違うのか。
そもそも「保険料は走る分だけ」というキャッチフレーズを広めたのは、通販型自動車保険の大手ソニー損保からスタートしました。
ただ、なにも走行距離に応じて保険料が安くなる仕組みはソニー損保だけではなく、通販型保険会社であれば様々な保険会社から発売されています。
まずは、保険会社ごとで基準となる走行距離区分を比較してみましょう。
保険会社 | 基準 | 走行距離区分(km) |
ソニー損保 | 予想走行距離 | 3,000・5,000・7,000・9,000・11,000・16,000以下・無制限 |
アクサダイレクト | 予想走行距離 | 5,000・10,000未満・10,000以上 |
チューリッヒ | 予定走行距離 | 3,000・5,000・10,000・15,000以下・15,000超 |
SBI損保 | 過去1年間の走行距離 | 5,000・10,000・15,000以下・15,000超 |
そんぽ24 | 過去1年間の走行距離 | 4,000・8,000・12,000・16,000未満・16,000以上 |
セゾン自動車火災 | 過去1年間の走行距離 | 5,000・10,000・15,000以下・15,000超 |
イーデザイン損保 | 過去1年間の走行距離 | 3,000・5,000・10,000・15,000・20,000以下・20,000超 |
同じ走る分だけと言っても保険会社によって距離区分には違いがずいぶんあります。
やはり「走行距離数」も、ソニー損保が圧倒的に種類が分かれているのがわかりますよね。
それでは割引額はどうでしょう?
ソニー損保・アクサダイレクト・イーデザイン損保で見積もりをとってみました。
今回見積もりを比較したのは、自動車保険一括見積もりのインズウェブからです。
- 車種 マツダ デミオ
- 年齢 30代
- ゴールド免許
- 車両保険なし
- 15等級
- 保険会社の乗り換え
ソニー損保
走行距離(km) | 保険料 | 16,000超からの割引金額 |
3,000以下 | 22,080 | -13,940 |
5,000以下 | 23,710 | -12,310 |
7,000以下 | 25,110 | -10,910 |
9,000以下 | 27,430 | -8,590 |
11,000以下 | 28,890 | -7,130 |
16,000以下 | 34,200 | -1,820 |
16,000超 | 36,020 | - |
アクサダイレクト
走行距離(km) | 保険料 | 10,000超からの割引金額 |
5,000以下 | 22,650 | -11,330 |
10,000以下 | 27,300 | -6,680 |
10,000超 | 33,980 | - |
イーデザイン損保
走行距離(km) | 保険料 | 20,000超からの割引金額 |
3,000以下 | 21,650 | -11,270 |
5,000以下 | 21,950 | -10,970 |
10,000以下 | 24,450 | -8,470 |
15,000以下 | 26,860 | -6,060 |
20,000以下 | 31,250 | -1,670 |
20,000超 | 32,920 | - |
このように、3社を比較するだけでも割引金額が違うのがわかりますよね。
各保険会社によって走行区分だけではなく割引金額も様々ですが、やはり年間の走行距離が10,000km以下の場合、保険料は3社ともずいぶん安くなっています。
つまり、保険料を節約するには、代理店を介さない通販型自動車保険に見直しすることに加え、「走行距離」によって保険料が安くなる保険会社を選ぶと、1年間の保険料が多く安くなることがわかりますよね。
代理店型の保険会社では使えないのか。
先ほどは通販型自動車保険での割引を説明しましたが、代理店型保険会社では「走る分だけ保険料が変わる」仕組みがあるのでしょうか?
ただ、残念ながらほとんどの代理店型保険会社では取り扱っていません。
でも、あいおいニッセイ損保では「つながる自動車保険」というトヨタの「T-Connect」と連動した「実走行距離連動型自動車保険」を取り扱っています。
走行距離1km単位で保険料が計算される仕組みになっています。
また、2017年10月以降はT-Connectと連動していなくても特定の条件を満たしていれば、加入できるようになります。
走行距離が超えた場合での対応策
また、距離数が超えた状態で事故を起こしても、保険始期日までさかのぼった年間の差額保険料をお支払いいただくことで補償します。
詳しくはソニー損保から引用します。
変更日から満期日までの差額保険料をお支払いいただくことでしっかり補償しますので
ご安心ください。(変更内容によっては、保険料のお支払いが不要の場合もあります。)
契約距離区分を変更する際はウェブサイトからご連絡いただけます。なお、当社へ契約距離区分 変更 のご連絡がないままに、事故等の際に契約距離区分を超えて走行されていたことが判明した場合には、保険始期日まで遡った年間分の差額保険料をお支払いいただくことで補償します。
また、ご契約にこえても安心サービスがセットされている場合には、 契約距離区分 を超えても当社へのご連絡や追加保険料のお支払いは不要です。
(こえても安心サービスは、継続のご契約にのみセットすることができます。)
予想走行距離を申告するタイプでは、申告をした距離より実際は多く走っていた時自動車保険更新時に保険料が安くならないということが発生します。
例えば、予想走行距離を「10,000km以下」で申告していたのに、実際「17,000km」走っていたとします。
10,000kmまでの保険料は支払済みですが、超えた7,000kmの分はまだ支払っていません。
保険の更新をする時には、「新しい期間の保険料+超えた分の追加保険料」を支払う必要があります
例えば、
・実際に必要だった保険料 :31,250円
・追加で支払う保険料 :6,800円
この差額の6,800円を保険料は忘れずに支払いましょう。
まあ、そもそも私のような忘れっぽい方は、先ほど紹介したソニー損保の「こえても安心サービス」などセットに組み込んでおいたほうが間違いないんですけどね。
まとめ
「保険料は走る分だけ」の自動車保険の仕組みがわかれば保険料はもっと安くなります。
具体的には、年間の走行距離が10,000km以下のドライバーは、なるべく早い段階で自動車保険の見直しを検討してください。
一部の代理店型保険会社でも走る分だけの自動車保険を取り扱っていますが、代理店型自動車保険は元の保険料が高いので、割引がされてもどうしても保険料が高くなってしまいます。
お得に自動車保険を契約したいならば、やっぱり通販型自動車保険がおすすめ。
ただ、通販型保険会社によっても保険料は違うので、ひとつの保険会社に見積もりをとるのではなく、自動車保険の一括見積もりを利用して、一番安くなる保険を探すと便利。
というか、それが1番手っ取り早い方法なのは間違いないのですよっ。

自動車保険を見直しするのに「一括見積もり」を使ってみました。
すると、全く同じ補償内容であるのにもかかわらず、保険料が35,600円も安くなりました。
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たった5分で見積もりがとれて、もちろん手数料も無料なので安心です。
すでに、利用者も900万人に突破して保険料の節約に成功しています。
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また、「概算金額」も先に教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
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それこそが一括査定のメリットであり、最大の強みになります。
