「自動ブレーキさえあれば、車両保険なんていらないんじゃないの?」
少し前までそんな夢のような車はアニメや映画だけの世界でしたが、もう現実に存在しており、しかも2020年には、発売される全ての新車種が自動ブレーキ搭載車となるとまで言われています。
勝手に止まれば、事故を未然に回避できる可能性が高くなり、事故リスクがうんと低くなります。
そうなると、「自損事故が補償される『車両保険』はとくに必要ないのでは?」って思うのも当然です。
でも、自動ブレーキが装着されていても、車両保険を補償から安易に取り外してしまってもいいのでしょうか?
そこで、この記事では自動ブレーキと車両保険の関係を詳しく解説します。
目次
自動ブレーキ装着車は車両保険が不要になるのか?
自動ブレーキ装着車だから車両保険が不要なのは間違い。
結論からいうと、自動ブレーキ装着車のような新しい車こそ車両保険は必要です。
「前方の危険を発見したら車が勝手にブレーキをかけて止まるもの」そう思っていませんか?
それは大きな間違いです。
前方の危険をみつけたら、ブレーキを踏んで減速することを警報ブザーで教えてくれ、それでも危険が回避できないときに自動でブレーキをかけてくれます。
それはあくまで法定速度で走っている前提での話であり、車のスピードが速すぎたり、突然前に車が急に割り込んできたりしたら、確実に止まることはできないのです。
確実に車が止まらなければ当然衝突してしまいます。
事故例1:横からゴツン
優先道路なのでそのまま進んでいたら、止まらなければいけないはずの車がそのまま突っ込んできました。
これでは、自動ブレーキが作動しても横からぶつけられてしまうのも当然ですよね。
事故例2:目の前で動物が飛び出して来た
北海道では鹿が急に飛び出してくることもあります。
自動ブレーキが感知して減速したけど間に合わない。
とっさにハンドルを切ったら、運悪く電柱があり電柱に衝突。
どちらのケースも絶対にないとは言い切れないですよね。
しかも、どちらのケースでも過失割合は0ではないのです。
もちろん、相手の車は自分の対物保険を使って修理しますが、自分の車を修理するときには車両保険が必要になります。
車両保険に加入していなければ、必ず負担金があり、自腹を切らなければいけません。
少しこすったぐらいならば、負担は大きくありませんが、電柱にぶつかってボンネットがへこんでしまったら修理金額はけっこうな額になります。
つまり、自動ブレーキがどんなに優れていても色々なシチュエーションにより、車両保険を使わなければならないケースも出てくるのです。
車両保険は「車の事故」だけで使えるわけじゃない。
車両保険は自損事故が起きると役に立つ保険と思われがちですが、決してそんなことはありません。
車両保険でカバーしてくれる補償内容を下の図をみながら確認しましょう。

出典:ソニー損保
車両保険の補償範囲は決して自損事故だけではありません。
車の近くで子どもが遊んでいてボールがぶつかったために、窓ガラスが割れたケースでも車両保険で直せます。
台風やゲリラ豪雨で車が水につかってしまったパターンももちろんOK。
さらには、車上荒らしなど盗難にも対応してくれます。
いつもロックしているし、盗難防止ブザーがついているから車上荒らしには遭わないと思っている方、実は車が進化した一方で窃盗団もまた、新たな方法で盗難犯罪をしているのです。
自動ブレーキ装着車だからこそ「保険の割引制度」を使う
2018年から開始された「ASV割引」を知っていますか?
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自動ブレーキ装着車は保険料が9%安くなる「割引」の仕組みと開始時期
「自動ブレーキ」を装着している車は、非装着車よりも自動車保険の保険料が安くなるのか? それを可能にするのは、2018年から開始されら「ASV割引」です。 現在各自動車メーカーが、めちゃくちゃ力を注いで ...
自動ブレーキ装着車に限定した自動車保険の割引制度です。
そのため、割引がされるようになりました。
しかも、割引率は最大9%と、とても大きいですよね。
まだ「ASV割引」を販売しているのはほとんどが代理店型自動車保険で、通販型ではSBI損保のみです。
他の通販型保険会社ではASV割引がない代わりに、自動ブレーキ装着車は保険料自体が安く設定されているのでその点では大きく不利になることはないでしょう。
まあ、もともと通販型のベース金額は、代理店の保険会社とは比べられないぐらい安いんですけどね。
まとめ
はじめにいったように、自動ブレーキが装着されている新しい車こそ「車両保険は必要」です。
自動ブレーキ装着車に乗れば、事故を起こす可能性は限りなく低くなります。
その事実に誤りはありません。
でも、「車両保険に加入する必要はない」は大きな間違いであり、車両保険は自動車事故だけが対象ではありません。
しかも、どのメーカーでも「作動には一定の条件が必要です」と但し書きがあり、スピードの出し過ぎや危険運転では、動作に保証がありません。
正しい考え方は、どんなに安全装備が愛車に装着されていても、自動車保険を使わなくてもいいよう安全運転を心がけることです。
そう考えると、どんなに技術が進歩していても、自分に車の掛ける補償まで下げてはいけません。
安さに負けて補償を落とすぐらいなら、保険会社を見直したほうがよっぽど効果的なんですから。

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